カジノではバカラに次いで有名な「ブラックジャック」。日本人の場合は一般的にトランプゲームとして遊ばれているので、むしろこちらのほうが知名度は高いでしょう。
「ブラックジャック」は他のゲームと比較しても還元率が高いといわれています。「ベーシックストラテジー使用で還元率99%以上!」というのをよく見かけますが、サレンダー(降参)などの細かいルールは加味しているのでしょうか?
今回は「ブラックジャック」の還元率について、少しつっこんで解説します
ブラックジャックの本当の還元率は?
ブラックジャックの還元率を、細かいルールなどを見ながら解説します。
1.デッキ数はいくつ?
デッキ数とは、カードの組の数のことです。1deck(シングルデッキ)~8deckまであります。シングルデッキなら52枚、8デッキなら416枚使用している…ということですね。
オンラインカジノでは、ライブカジノ以外では把握することが難しいかもしれません。一般的にライブカジノでは6~8デッキ、それ以外のテーブルゲームでは8デッキを使用していると思っていた方が良いでしょう。
「シングルデッキブラックジャック」など、タイトルに明記されている場合もあります。プレイヤー側としてはデッキ数が多ければ多いほどディーラーのカードが予測しにくくなるため不利になります。
2.ダブルアップは好きなタイミングで可能?
ゲームによって「9、10、11以外のダブル不可」などのルールもあります。また、スプリット後にもダブルが不可、というケースもあります。
もちろん、好きなタイミングでダブルが可能のほうが還元率は高くなります。
3.サレンダーは可能?
「サレンダー」は「降参」という意味で、選択するとベット金額が半分返ってきます。ベーシックストラテジー(最適手)ではサレンダーをしたほうが良い、というケースもあるため選択肢としてはあったほうが還元率は上がります。
ディーラーがブラックジャックをチェックしてから選択が出来る「レイトサレンダー」が一般的です。「レイトサレンダー」は還元率としては然程上がらないため、固執しなくてもいいでしょう。
ほぼ皆無ですが、もしブラックジャックのチェックの前に降参が可能な「アーリーサレンダー」を採用しているカジノなら還元率は大幅に上がります。
4.ディーラー側のルールは?
プレイヤー側にもルールがあるように、ディーラー側にもルールがあります。一般的にディーラーは17以上の数字になった場合、必ずカードを引くのを止めます(スタンド)。
仮にプレイヤーの数字の合計が「18」になっていたとしても、ディーラーが「17」だった場合はそれ以上カードを引きません。このルールが無かった場合も、当然還元率は下がります。
また、ディーラーが最初の2枚のカードのうち1枚だけ見せる場合と2枚とも見せる場合とでは、後者の方が還元率は上がります。
5.ケース別の還元率一覧
標準的なブラックジャックのルールとして、カード8デッキ、ダブルはどのタイミングでも可、サレンダーなし、ディーラーは17以上スタンド、最初のカードは1枚だけめくる…という条件なら還元率は99.42%です。
これを基準に還元率を示すと以下の通りになります。
1デッキ…+0.66%
2デッキ…+0.27%
3デッキ…+0.17%
4デッキ…+0.09%
5デッキ…+0.06%
6デッキ…+0.03%
7デッキ…+0.01%
8デッキ…0%
ダブルはどのタイミングでも可…0%
ダブルは9、10、11のみ…-0.09%
ダブルは10、11のみ…-0.17%
スプリット後のダブル不可…-0.12%
サレンダーなし…0%
レイトサレンダー…+0.08%
アーリーサレンダー…+0.67%
ディーラーは17以上引くことが不可…0%
ディーラーが17以上でも引くことが可能…-0.22%
ディーラーが最初のカードを1枚だけ見せる…0%
ディーラーが最初のカードを2枚とも見せる…+0.11%
ブラックジャックの本当の還元率は?|まとめ
いかがでしたか?ブラックジャックは亜種や派生が多いため、プレイする前にはルールをよく確認しましょう。
サレンダーが可能な代わりにブラックジャックの配当金が1.2倍だったり、ディーラーが最初のカードを2枚とも見せる代わりに同じ数字は負け扱いになる…というプレイヤーに不利なルールが付与されることもあるので注意しましょう。
他、シングルデッキはカードが少ないため「カードカウンティング」が効果的です。興味のある方は調べてみても良いでしょう。ライブカジノでもデッキ数やシャッフルのタイミングによっては使えるかもしれません。